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冬の朝にエンジンがかからない!その原因と解決策 第3回

2024.12.6  ケイカフェお知らせ広場, ケイカフェコラム 

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冬の朝にエンジンがかからない!その原因と解決策 第2回

寒さが厳しい冬、特に寒冷地では車のトラブルが頻発します。エンジンがかからない、窓ガラスが凍る、バッテリーが上がるなど、これらの問題は多くのドライバーが直面する課題です。しかし、寒冷地仕様の装備や日々の心がけを活用し、緊急キットを準備することで、これらのトラブルを防ぐことが可能です。

この記事では、寒冷地で役立つ装備の活用法や、冬のエンジンケアのポイント、さらに緊急時に備えるための準備について詳しく解説します。


寒冷地仕様の車に見られる装備と活用法

エンジンブロックヒーターの仕組みと使い方
寒冷地仕様の車には、エンジンブロックヒーターが装備されていることが多いです。これはエンジンの冷却液を加熱し、エンジン内部の温度を一定以上に保つ装置です。特に外気温が氷点下を下回る地域では、エンジン始動時の負荷を軽減し、スムーズな始動を助けます。

使い方は簡単で、専用の電源ケーブルを外部電源に接続するだけです。夜間や早朝の数時間前にセットしておくと、エンジンの暖機運転を効率的に行えます。この装置はバッテリーやエンジンの寿命を延ばすだけでなく、燃費向上にも寄与します。

冬用バッテリーの性能と選び方
寒冷地では標準のバッテリーでは始動性が悪くなることがあります。そのため、冬用バッテリーを選ぶことが推奨されます。冬用バッテリーは低温環境でも十分な始動電力を供給する能力を持ち、特に「CCA(コールドクランキングアンペア)」の数値が高いものを選ぶことが重要です。

バッテリー選びの際は、車種に合ったサイズや端子の形状を確認することも忘れないようにしましょう。また、日常的な点検や端子部分のクリーニングを行うことで、バッテリー性能を長期間維持できます。

フロントガラスの凍結防止装置
寒冷地仕様の車には、フロントガラスの凍結防止装置が搭載されている場合があります。これは、ガラスの表面を温めて霜や氷を溶かす機能を持つヒーターです。凍結したガラスは視界を大きく遮るため、早急に解消する必要があります。

凍結防止装置は短時間で効果を発揮し、通常のデフロスターよりも効率的です。この装置を使えば、エンジンを暖めるのを待つ必要がなくなり、冬の朝の準備時間を短縮できます。

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冬のエンジントラブルを防ぐ日常の心がけ

エンジン始動前の暖気運転の効果と方法
冬の寒い朝はエンジンオイルが硬化し、潤滑性能が低下しているため、エンジンを始動する前に暖気運転を行うことが推奨されます。ただし、長時間のアイドリングは燃料を無駄に消費し、環境にも悪影響を及ぼします。

最適な方法は、1~2分程度の暖気運転の後、ゆっくりと走行を開始することです。このようにして、エンジン内部の温度を徐々に上昇させると、負担を軽減し、寿命を延ばすことができます。

定期的なエンジン点検の重要性
冬に向けたエンジン点検はトラブルを未然に防ぐ重要なステップです。特に、エンジンオイルの状態や冷却系統、点火プラグの劣化具合を確認することが必要です。

また、燃料系統に水分が混入していないか、吸気系統に詰まりがないかもチェックしましょう。これらの点検は、整備工場でプロの技術者に依頼することで確実性が増します。

急激な温度変化に対応するコツ
寒暖差の激しい地域では、車体やエンジンに急激な温度変化が影響を及ぼすことがあります。例えば、冷却水が凍結すると、ラジエーターやエンジン内部にダメージを与える可能性があります。そのため、適切な濃度のクーラントを使用し、定期的に補充することが重要です。また、温度差によるガラスの結露を防ぐために、車内の換気を行うと効果的です。

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冬に備えた緊急キットの準備方法

バッテリーブースターやジャンプスターターの選び方
バッテリーが上がった際に役立つのが、バッテリーブースターやジャンプスターターです。これらのアイテムは、他の車両や外部電源がなくてもエンジンを再始動することができます。

購入時には、車両のバッテリー容量に適した製品を選びましょう。また、携帯性や耐久性に優れたモデルを選ぶと、緊急時に役立ちます。

解氷スプレーや毛布などの備え
冬の道路では急な停車やトラブルが発生する可能性があります。そのため、解氷スプレーや雪かき用具を常備することが重要です。また、停車中に寒さから身を守るために、保温性の高い毛布や携帯用ヒーターを用意しておくと安心です。

これらのアイテムは小型で車内に保管しやすいため、常に準備しておくことをおすすめします。

緊急時に役立つ連絡先とロードサービスの利用
冬のトラブル時には、迅速な対応が必要です。そのため、ロードサービスや保険会社の連絡先を事前に控えておきましょう。また、緊急時のためのサービス契約を確認し、レッカーや応急修理の範囲を把握しておくことが重要です。スマートフォンに関連情報を登録しておくと、緊急時にも迅速に対応できます。

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まとめ

冬の寒冷地や厳しい寒さの中で車を使用する際には、トラブルに備えた事前準備が欠かせません。エンジンブロックヒーターや冬用バッテリーなど寒冷地仕様の装備を活用し、日々のメンテナンスや点検を徹底することで、安全で快適なカーライフを送ることが可能です。

また、緊急キットを準備し、トラブル時の対応策を把握しておくことで、不測の事態にも冷静に対応できます。この記事を参考にして、冬のドライブを安心して楽しんでください。

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