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5月の自動車税、忘れてない?自動車税&車検で損しないための話 第1回

2025.5.16  ケイカフェお知らせ広場, ケイカフェコラム 

毎年5月、自動車を所有する方にとっては「自動車税」の通知が届く重要なタイミングです。特に車検の時期と重なる方にとっては、納税の有無が車検に影響を与えることもあるため注意が必要です。

この記事では、自動車税の基本情報から、納税が遅れた際のリスク、そして車検との関係までを詳しく解説します。

5月は忙しい時期ですが、車の維持に欠かせない「税金」と「車検」について、しっかりと理解しておきましょう。

5月は「自動車税」の通知が届く時期です

自動車税とは、4月1日時点で自動車を所有している人に対して課される税金です。普通車の場合は都道府県税、軽自動車の場合は市区町村税として扱われます。税額は車の排気量や車種により異なり、たとえば1000cc以下であれば29,500円程度、2000ccを超えると45,000円以上になることもあります。エコカー減税の対象車であれば税額が軽減される場合もあります。
※各自治体により税金の金額は異なります。

通知は毎年5月上旬から中旬にかけて送付され、多くの方は郵送で受け取ることになります。封書の中には納税通知書と納付書が同封されており、支払い期限は通常5月末日です。都道府県によって若干の差がありますが、多くの地域では5月31日が締切となっています。支払いはコンビニ、銀行、クレジットカード、スマートフォンアプリ(PayPayやLINE Payなど)でも可能です。

もし通知が5月中旬を過ぎても届かない場合は、まずは引越し等による住所変更が正しく反映されているかを確認してください。自治体の窓口またはWebサービスで再発行の手続きを行うことが可能です。また、納税の有無は自治体のWebサイトや納付履歴で確認できます。放置してしまうと、延滞金が発生するだけでなく、車検にも影響が出ることがあるため、届かない場合は早めに対応しましょう。

自動車税を払わないとどうなる?罰則とリスク

自動車税の支払いを怠ると、まず発生するのが延滞金です。通常、支払期限から1ヶ月を過ぎると、年利8.7%(自治体により変動)程度の延滞金が加算されます。数ヶ月の未納でも数千円単位で負担が増えることになるため、決して軽視できません。

さらに深刻なのが「督促状」の送付です。これにより、納税義務が再度明確に通知されますが、無視を続けると財産の差し押さえという強制措置が取られる可能性もあります。差し押さえの対象には、預金口座や給与なども含まれることがあり、生活に大きな支障をきたす恐れがあります。

また、車検の際には「自動車税納税証明書」の提示が求められる場合があります。これは税金の支払いが完了していることを証明する書類で、未納であると車検を通すことができません。つまり、自動車税を払わないままでいると、車検を受けられず、最悪の場合、車を公道で運転することができなくなるというリスクを負うことになります。
※納税証明は原則不要ですが、地方税のシステムに反映されるまで相応の日数を要する場合があり、確認できない場合は従来通り証明の提示が必要になります。

さらに注意が必要なのは、車検切れの車を運転した場合の罰則です。これは道路交通法違反にあたり、6点以上の違反点数が加算され、免停処分となることもあります。罰金も50万円以下と非常に重く、税金の未納がきっかけで法的トラブルにまで発展しかねません。

このように、自動車税の未納は単なる「支払い忘れ」では済まされない大きなリスクを伴います。できる限り早期に支払いを済ませることが、自身の生活と安全を守るための基本的な対策と言えるでしょう。

車検と自動車税の意外な関係

多くの人が見落としがちなのが、自動車税と車検の密接な関係です。車検を受ける際には、直近の自動車税を納付済みであることを証明する「納税証明書」が必要になる場合があります。これは継続検査(車検更新)の手続きにおいて、検査場または整備工場に提示する義務があります。

最近では一部の自治体で電子的に納付情報が共有される仕組みが導入されており、証明書の提出が不要なケースも増えていますが、すべての地域・工場が対応しているわけではありません。そのため、車検前には必ず納税証明書を確認し、紛失した場合には再発行の手続きをしておくことが大切です。

納税証明書がない、または未納のまま車検を受けようとしても、基本的に車検は通りません。これは法的なルールであり、整備士や検査官の裁量でどうにかなるものではありません。そのため、「車検の予約をしていたが、税金を払っていなかったために受けられなかった」というトラブルも実際に多く発生しています。

また、車検切れと自動車税未納が同時に起きている場合、さらに深刻です。車検切れの車は公道を走行すること自体が違法となり、罰則も厳しいものになります。この状態で万が一事故を起こした場合、自賠責保険も適用されないケースがあり、ドライバー自身の責任が極めて重くなります。

車検と税金の関係を軽視せず、車検の1ヶ月前には税金の支払い状況を確認しておくことをおすすめします。特に5月に通知が届くため、6月〜7月に車検が予定されている方は注意が必要です。自動車税の支払いを済ませたうえで、余裕を持って車検の準備を進めるよう心がけましょう。

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まとめ

5月は、自動車税に関する大切な時期です。税金の通知が届いたら速やかに内容を確認し、支払い期限を守って納付を済ませましょう。自動車税は単なる「お金の問題」ではなく、車検、ひいては自動車の利用全体に関わる重要な要素です。

また、税金の未納は延滞金の発生や、最悪の場合は車検拒否、さらには差し押さえにまで発展するリスクがあります。日常的に車を利用する方にとって、こうしたリスクは大きな損失につながるため、決して後回しにしてはいけません。

車検を控えている方は特に、自動車税の支払いが車検に直結することを認識し、早めの準備を心がけることが大切です。この記事を参考に、5月の納税と車検の時期をしっかりと乗り切り、安全・安心なカーライフを送りましょう。

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