
「低金利ローンが良いのはわかったけど、実際どこでどうやって組むの?」
そんな疑問にお答えするのが今回のテーマです。購入時に損をしないための比較ポイントや、すでにローンを組んでいる方にもお得な借り換えの方法まで、詳しくご紹介します。
カーローンを組むときの選び方

カーローンを組む際に最も悩ましいのが、「どこで借りるのが一番お得なのか?」という点です。ローンには主に3つの選択肢があります。「ディーラーローン」「信販系ローン」「銀行系ローン」の3つです。それぞれに特徴があり、メリット・デメリットを理解したうえで選ぶことが重要です。
まず、ディーラーローンは購入先の販売店で紹介されることが多く、手続きの簡便さが魅力です。車の購入手続きと同時にローンの申し込みができるため、手間を省きたい人に向いています。一方で金利はやや高めに設定されていることがあり、総返済額が大きくなる傾向があります。
次に信販系ローン。こちらもディーラーと提携していることが多く、同じくワンストップで契約ができる便利さがあります。ただし、こちらも金利が3~5%台とやや高めになることが多いため、低金利を重視する場合は慎重な比較が必要です。
最後にご紹介するのは、銀行系ローンです。一般的に最も金利が低めに設定されているのが特徴で、月々の支払い負担や総返済額を抑えたい方にはぴったりの選択肢です。ただし、審査には時間がかかることがあり、事前の申込や収入証明書の提出が必要なケースもあります。ですが、その分、月々の返済額や総返済額に大きな差が出るため、「少しの手間でしっかりおトクにしたい」という人には非常におすすめです。
事前審査の際は、年収・勤続年数・他の借り入れ状況などがチェックされます。最近ではWEB上で簡易審査ができるサービスも多く、気軽に試すことができます。審査通過後は、契約書の内容をしっかり確認することが重要です。とくに注意したいのが、金利の「実質年率」か「表面金利」かの違いや、繰上げ返済時の手数料の有無。これらを見落としてしまうと、後で思わぬ出費につながるケースもあるため注意しましょう。
「借り換え」で月々の負担を軽減!

すでにカーローンを組んでいる方にとって、「借り換え」という選択肢は非常に有効な節約手段です。聞き慣れない方もいるかもしれませんが、借り換えとは、今組んでいるローンよりも低金利のローンに乗り換えることで、月々の支払額や総支払額を減らすことができる方法です。
たとえば、これまで年利4.9%のカーローンを組んでいた場合、残りの返済額が100万円あるとすると、支払う利息だけで数万円の差が出ることもあります。こうした状況で金利2.5%や2.0%といったより低い金利の商品に借り換えることができれば、月々の支払額を抑えられるだけでなく、総返済額も大きく減らすことが可能になります。
借り換えに向いているのは、まだ残債が多く返済期間がある程度残っている人や、今のローン金利が3%以上の人。逆に向いていないのは、残債が少ない、あるいはあと1~2年で完済予定というケース。手続きにかかる事務手数料などを差し引くと、借り換えによるメリットが薄れてしまう可能性があります。
借り換えをする際は、「繰上げ返済手数料」や「新たなローンの事務手数料」がいくらかかるのかも確認しておく必要があります。また、借り換え後に新たに金利が変動するような条件になっていないかも見落とさないようにしましょう。
最近では、借り換え専用のローンプランを提供している金融機関も増えてきており、手続きもシンプルになっています。WEB申し込みで完結するものもあるため、気になる方はまず簡易見積もりを出してみるのもおすすめです。
“新車”でも“中古車”でも使える?

「低金利ローン=新車購入時の特典」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし近年では、中古車購入時にも利用できる低金利ローンの選択肢が広がっており、購入方法の幅が大きくなってきています。
新車については、確かにメーカーやディーラーによる期間限定キャンペーンとして「0.9%ローン」といった超低金利が用意されているケースもあります。ただし、これらは主に新車購入が条件で、適用対象や期間に限りがあることが一般的です。
中古車の場合、車両本体価格が新車よりも安いため、「ローンにするほどでもないかな」と思う方もいるかもしれませんが、実際には分割払いを希望されるお客様が多くいらっしゃいます。以前は、中古車ローンは金利が高めに設定される傾向があり、月々の返済負担が重くなるという声もありました。しかし、現在では中古車にも適用可能な「低金利ローン」プランが各社から登場し、支払いをより無理なく進められるようになっています。
ただし、中古車ローンにはいくつかの注意点があります。まず、車両の年式や走行距離によってはローンの審査が通りづらかったり、借入限度額が下がったりするケースもあります。特に年式が古い車や、距離数の多い車両は、金融機関の基準を満たさない場合があるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。
一方で、最近人気の「届出済未使用車」や登録から日が浅く走行距離も少ない高年式中古車であれば、新車並みの条件でローンが組めることもあります。このような車両は、見た目も性能もほぼ新車に近いのに価格が抑えられているため、コストパフォーマンスを重視する方には特におすすめです。
結論として、「新車か中古車か」に関係なく、ローン金利の条件次第で支払い負担に大きな差が生まれる可能性があります。重要なのは、ご自身の予算・生活スタイルに合ったプランを見極めること。そのためにも、複数のローンプランを比較しながら、無理のない返済計画を立てることがカーライフ成功のポイントといえるでしょう。
まとめ
カーローンは、「とりあえず組むもの」ではなく、「どこで・どう組むか」が非常に重要です。第2回では、ローンを選ぶ際のポイントや、借り換えによるメリット、さらに新車・中古車それぞれでの低金利ローンの活用方法をご紹介しました。
金利がこれ以上上がる前に動くのは、車の購入や乗り換えを検討している方にとって有利なタイミングかもしれません。今すでにローンを組んでいる方でも、条件によっては借り換えによって月々の負担や総返済額を抑えられる可能性があります。
次回(第3回)では、実際のキャンペーン事例や、購入タイミングに合わせた戦略的なローン活用法、さらにはよくある質問や失敗しがちなポイントもあわせてご紹介します。お楽しみに!


