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タイヤメンテナンスの全て:確実な選び方と正確なチェックの方法 第1回

2023.8.25  ケイカフェお知らせ広場, ケイカフェコラム 

タイヤメンテナンスとは?

タイヤメンテナンスとは、車を安全に走行させるために不可欠なタイヤの状態を管理し、適切に手入れを行うことを指します。車の走行性能、安全性、燃費等に大きな影響を与えるタイヤですが、日常的な使用により摩耗や劣化が進行します。これらの状況を適切に把握し、必要な交換、調整、補修などのメンテナンスをしていくことが求められるのです。このメンテナンスの良し悪しが、直接車の性能や安全性に影響を与えます。

タイヤの役割とメンテナンスの重要性

タイヤは車の走行性能や安全性を支える重要な部分となります。様々な荷重を支える役割があり、車の走行に必要な牽引力を提供するとともに、ブレーキングや操舵時の力を路面へと伝える重要な役割を持っています。そのため、タイヤの状態は直接車の性能や安全性を左右します。
また、タイヤメンテナンスの重要性は、タイヤの摩耗や劣化による車の走行パフォーマンスの低下を防ぐことにあります。特に、タイヤの異常摩耗や空気圧の変化は急激な性能低下を引き起こし、最悪の場合は事故につながる可能性もあるのです。適切なタイヤメンテナンスはこれらのリスクを最小限に抑えることが可能です。 

定期的なタイヤチェックの必要性

タイヤメンテナンスの一環として、定期的なタイヤチェックが必要です。タイヤの摩耗状況を確認し、必要があれば交換を行うことで、常にベストな状態のタイヤで走行を続けることができます。また、タイヤの空気圧を確認することも重要なメンテナンスの一つです。適切な空気圧に調整することで、走行性能や燃費を良好に保つことができます。指定された空気圧よりも低いとタイヤが異常摩耗し、すり減りが早くなります。逆に、高いと乗り心地が悪くなり、タイヤをパンクさせる原因となります。
さらに、タイヤの摩耗や劣化を見極めるには目視確認だけでなく、車の挙動の変化などから感じ取ることも重要です。もし、異音が出たり、ハンドリングが重いような感じがしたら、タイヤの問題が起きている可能性があります。定期的なタイヤチェックでトラブルを未然に防ぎ、安全な走行と長持ちするタイヤを保つことができます。

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タイヤメンテナンスの基本要素

タイヤは自動車の重要な部分であり、適切なメンテナンスを行うことで、安全性を向上させたり、性能を最大限に発揮させることが可能となります。主な基本的なメンテナンスには、タイヤのローテーション、バランスの調整、空気圧のチェックと調整が含まれます。これら全てを一定の周期で行うことで、タイヤの耐用年数を延ばし、燃費の改善、コントロール性能の高まりなどのメリットがあります。これから、それぞれの要点について具体的に説明いたします。

タイヤローテーションとは?

タイヤローテーションとは、タイヤの位置を交換することで、タイヤの摩耗を均一にし、寿命を延ばすための作業のことです。自動車は初期設定や使用条件、そして乗り方によって、左右や前後のタイヤの摩耗度が大きく異なります。このまま放っておくと、摩耗が進んだタイヤがパンクリスクを高めるだけでなく、車の操作性や走行性能にも影響を及ぼします。また、タイヤローテーションを行うことでタイヤの異常にも早く気づくことができます。ローテーションの周期は車種や使用状況によりますが、一般的には5000~10000キロメートルごとに行うのが推奨されています。

タイヤバランスとは?

タイヤバランスとは、タイヤとホイールの重量バランスを保つことで、乗り心地やハンドリング性能を向上させる作業を指します。適切なバランスが保たれていないと、高速域での振動やステアリングの揺れという問題が生じ、車体やタイヤへの負担となるだけでなく、安全性も脅かされることになります。タイヤバランスのチェックはタイヤの交換やパンク修理の際に行われますが、タイヤの状態や走行状況によりますが、一般的には10000キロメートルごとに調整を行うことが推奨されています。

タイヤの空気圧調整

タイヤの空気圧調整も重要なメンテナンス作業の一つです。最適な空気圧に保つことで、車の安定した走行性能を保つだけでなく、タイヤのパンクやサイドブロー(タイヤの側面が破裂すること)のリスクを減らすことが可能です。また、適正な空気圧を保つことで燃費効率の改善やタイヤの寿命を延ばす効果もあります。空気圧のチェックは車の走行もしくは長時間の駐車後、一ヵ月に一度程度行うのが理想的です。

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タイヤに現れる典型的なトラブル

自動車の運転中に突然訪れるトラブルは、事故につながる危険性をはらんでいます。その中でも頻繁に回避が困難となるのが、タイヤに起こるトラブルです。タイヤトラブルは主にパンクや偏摩耗、エア漏れなどがあります。また、長い間乗らない車の場合、タイヤの変形や硬化、ひび割れなども起こりやすい状況となります。

偏摩耗について

タイヤのトラブルの中でも特に注意すべきは「偏摩耗」です。
「偏摩耗」とは、一部分が摩耗しやすい状態のことで、これが進むとタイヤの寿命が大幅に短縮されます。気付かないうちに進行してしまう偏摩耗は、燃費の悪化やハンドリング性能の低下、さらにはパンクや事故の原因となることもあります。一見すると独特な模様と思うかもしれませんが、実は大きな問題をはらんでいるのです。

スリップサインの見方

次に重要なタイヤのトラブル予兆として、「スリップサイン」が挙げられます。スリップサインとは、タイヤ本体に標示されている摩耗度を示す目安です。このスリップサインが露出していると、タイヤの溝が浅くなってタイヤの交換時期が近づいてきた、というサインになります。
タイヤが摩耗していくと、 グリップ性能や水路性能が悪化します。結果として、ハンドル操作が不安定になったり、雨天時のハイドロプレーニング(水面スキッド)のリスクが高まるなど、走行安全性に大きく影響します。そのため、スリップサインが見え始めたら、早めの交換を検討してください。

タイヤの寿命と交換タイミング

タイヤは定期的な交換が必要な消耗品です。しかし、あくまで目安であり、実際の寿命は使用状況や保管状況などに大きく影響を受けます。一般に、タイヤの寿命は製造から5~10年と言われていますが、実際には3~4年、さらに頻繁に使用する場合には2年を見込むケースもあります。交換タイミングについては、スリップサインの露出や偏摩耗、さらにはひび割れや劣化状態をチェックすることが重要です。特に長期間乗らない車は、使用頻度が低いからといって安心してはいけません。タイヤは放置しておくだけでも劣化してしまうので、定期的な点検を欠かさないよう心がけましょう。

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