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マイカー点検の正しい方法は?自分でできる簡易点検の解説 第3回

2024.4.8  ケイカフェお知らせ広場, ケイカフェコラム 

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マイカー点検の正しい方法は?自分でできる簡易点検の解説 第2回

日常のドライブを安全かつ快適に保つため、マイカーの定期的な点検は欠かせません。しかしながら、一体どのように点検を行えば良いのでしょうか?

今回は自分でできる簡易点検の基本から、プロに任せるべき項目まで解説します。自宅で行えるオイルやタイヤのメンテナンス方法をはじめ、あなたの愛車を長持ちさせるポイントを伝授いたします。

エンジン冷却システムの保守方法

エンジン冷却システムはマイカーの状態をキープするために不可欠な役割を担います。適切な保守をしないと、エンジンがオーバーヒートしてしまったり、重大なトラブルを招く原因にもなりかねません。こういった事態を避けるためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

エンジン冷却システムの保守方法には、クーラント液のレベルをチェックすることや、システム内の漏れを見つけ出すことなどがあります。これらの作業は簡単に自宅で行えるので、愛車のメンテナンスに取り組んでみましょう。

クーラント液のレベルチェックと補充

クーラント液はエンジンを冷却するために欠かせない液体です。この液のレベルが低下するとエンジンが過熱し、最悪の場合はエンジンが焼き付いてしまうこともあります。そんな事態を防ぐために、定期的にクーラント液のレベルチェックと必要に応じた補充を行うことは非常に重要です。

チェックはエンジンが冷えた状態で行い、クーラントタンクの「MIN」と「MAX」の間を維持するようにします。補充が必要な場合は、指定されたクーラント液を用いて慎重に行いましょう。

なお、クーラント液には寿命があるため、定期的な交換も忘れないようにしてください。

冷却システムの漏れを発見するコツ

冷却システムからの漏れは、エンジンの過熱や腐食を招く原因となり得るため、早期発見と対処が不可欠です。漏れを見つけるためのコツとして、まずは冷却系統のホースやコネクタが固定されているかどうかを確認してください。

また、水漏れの痕跡を床や地面で見つけられないか定期的にチェックし、クーラント液の色の変化が見られた場合には速やかに専門の修理を行う必要があります。

さらに、エンジンを動かしているときに異常な音がする、温度ゲージが高い値を示すなどの異常を感じたら、漏れの可能性があるので注意が必要です。

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視界を確保!ワイパーと灯火類のメンテナンス

安全なドライブには欠かせないのが、クリアな視界です。特に雨の日や夜間では、視界を妨げる要素がさらに多くなりますので、ワイパーや車の灯火類の状態は常に最良でなければなりません。ワイパーブレードが摩耗していると、窓ガラスに水滴が残ったり、見づらい線が出来たりすることがあるのです。

また、ヘッドライトやテールライトが十分な明るさでなければ、他のドライバーや歩行者に危険を与えてしまう可能性もあるでしょう。そのため、定期的なメンテナンスが非常に大切であるのです。

ワイパーブレードの交換と機能チェック

ワイパーの機能は、雨が降るたびに窓ガラスを清潔に保つことであり、それによってドライバーの視界を確保する役割を果たしています。

しかし、ゴム製品であるワイパーブレードは、使い続けることで徐々に劣化し、ちぎれや硬化がおきて滑りが悪くなります。劣化のサインは、ワイピング時にガラス面に筋が残る、拭き取りが不完全である、または異音が発生することです。これらのサインが現れたら、ブレードの交換時期であると考えましょう。

交換方法は、車種によって異なりますが、一般的にはワイパーアームに取り付けられたクリップを外すだけの簡単な作業です。劣化したブレードを新しいものに交換するだけで、視界は劇的に改善されます。

また、冬場などでは凍結防止のために、必ずエンジンをかけてからワイパーを動かすようにしましょう。

ヘッドライトとテールライトの点灯テスト

次に、ヘッドライトとテールライトの機能状態を確認することも、安全な運転には必要不可欠です。点灯テストは単純で、エンジンを始動した状態でライトを全て点灯させ、外回りを一回りして、全ての灯火類が正しく機能しているかを確認します。焼けた電球は明るさが不足しているため、早めに交換が求められます。

また、ヘッドライトのレンズが黄ばんだり、曇ってきたりすると光の拡散が悪くなり、夜間の視界を著しく低下させます。このような症状が見られた場合は、専用のクリーニングキットを使用してレンズを清掃するか、必要に応じて交換を検討しましょう。

さらに、ヘッドライトの照射角度がずれていると、対向車に眩しさを与えてしまったり、路面照射が不十分だったりするため、定期的な調整も忘れずに行いましょう。

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エアフィルターとベルトの点検の重要性

車のメンテナンスでよく見落とされがちですが、エアフィルターと駆動ベルトの点検はとても重要です。

エアフィルターが正常に働かないと、エンジンにとってきれいな空気が供給されませんし、摩耗したベルトはエンジンの駆動に必要な部品を繋ぎ止める役割を果たしているため、万が一切れた場合には重大なトラブルになることもあります。

定期的な点検は、エンジン性能の低下を防ぎ、さまざまな機械的故障を未然に防ぐことができるのです。

エアフィルター交換でエンジン性能を保つ

燃費の悪化やエンジンパワーの低下は、エアフィルターが目詰まりを起こしているサインであることが多いです。エアフィルターは、エンジンに送り込まれる空気中の塵や異物を除去するためのもので、このフィルターが目詰まりを起こすと、エンジンは清浄な空気を吸い込むことができず、燃焼効率が落ちるのです。

そこで、車のオーナー自身がエアフィルターを視認し、汚れが目立つようであれば、定期的に交換することが推奨されます。交換することで、エンジンが最適な空気を吸入し、エンジン性能を維持する助けとなります。

駆動ベルトの損傷チェックと交換サイン

エンジン動力を各部品へと伝達する駆動ベルトも、定期的な点検が必要です。ベルトには劣化のサインが現れやすく、ひび割れやほつれ、そして異常な音が発生している場合は、その交換が必要なサインである可能性が高いです。

万が一ベルトが切れてしまった場合、ダイナモや冷却ファンなどの機能が停止し、最悪の場合エンジンがオーバーヒートするなどの深刻なトラブルを招くことになります。

自分で視覚的な点検と、指で触れて異常を感じ取ることができるので、異常を発見したら専門家に相談することが重要です。

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トラブルシューティング:一般的な車の異常と対処法

車には時に予期せぬトラブルが発生し、運転に支障を来たすことがあります。

そのため、異常を早期に見つけ出し、適切な対処を行うことが重要です。一般的な車の異常には、エンジンの不調、ブレーキの問題、電気系統の故障など、多岐にわたります。

自分で対応できる問題から、専門家の手を借りるべきものまで、状況に応じた対処法を把握しておくことで、安心してドライブを楽しめます。

不審な音や振動の原因と緊急対応

異音や振動は車が抱えるトラブルの初期警告となり得ます。

たとえば、キュルキュルという高い音はベルトの摩耗、ガタガタという振動はタイヤのバランス不良を示唆しているかもしれません。これらの異常を感じたら、まずは車を安全な場所に停めて、状況を確認します。エンジンやタイヤなど、問題の箇所を素早く特定し、応急措置を行うことが大切です。

例えば、タイヤの異常ならスペアタイヤに交換する、エンジンからの異音ならすぐにエンジンを停止させるなど、緊急対応が要求されます。ただし、専門的な知識が必要な場合は速やかに整備工場へ相談することが賢明です。

DIY点検で見つけることのできる一般的な故障サイン

マイカーの定期的な自己点検は、小さな異常を見逃さずに済むために重要です。

例えば、オイル漏れの痕跡、異物によるフィルターの目詰まり、不適切な冷却水の量等、基本的な知識があれば自分でチェックする事ができます。これらの一般的な故障 サインを見つけたら、対処方法を調べ、可能な範囲で自分で修理するか、部品の交換時期を見極めることが大切です。

エンジン性能の低下や燃費の悪化が車のパフォーマンスに大きく関わるため、早めに適切な対処をしていきましょう。

専門家に依頼すべき車両検査と修理

自己点検で範囲を超える複雑なトラブルや故障が見られた際は、専門家の意見を聞いて対処するのがベストです。特にエンジンやトランスミッションなどの重要な部分が関与している場合、専門知識とツールが必要になります。

また、定期的なプロによる検査を受けることで、隠れた故障を見逃さずに安全を確保することができます。専門店ならではの詳細な診断で、車の健康状態も把握することができ、将来の大きな問題や高額な修理費用を防止する助けになります。

安全かつ円滑なドライブのためにも、定期的なプロの検査を欠かさないことが肝心です。

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