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マイカー点検の正しい方法は?自分でできる簡易点検の解説 第2回

2024.3.29  ケイカフェお知らせ広場, ケイカフェコラム 

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マイカー点検の正しい方法は?自分でできる簡易点検の解説 第1回

日常のドライブを安全かつ快適に保つため、マイカーの定期的な点検は欠かせません。しかしながら、一体どのように点検を行えば良いのでしょうか?

今回は自分でできる簡易点検の基本から、プロに任せるべき項目まで解説します。自宅で行えるオイルやタイヤのメンテナンス方法をはじめ、あなたの愛車を長持ちさせるポイントを伝授いたします。

タイヤの状態と空気圧を確認する方法

自動車にとってタイヤは、安全に密接に関わる部品です。したがって、日常的にタイヤの状態を見極め、適切なメンテナンスをすることが大切です。

タイヤの空気圧が適正でないと、燃費の悪化や走行安定性の低下を引き起こすこともあります。さらには、予期しないトラブルや事故の原因ともなり得るのです。

では、どのようにして日頃からタイヤをチェックし、安全を確保していくべきでしょうか。以下では、自分でできるタイヤの点検方法について詳しく解説していきます。

タイヤ空気圧の正しい測定と調整

タイヤの空気圧を測定するには、まずタイヤ空気圧ゲージを使用します。このゲージは自動車用品店などで簡単に手に入り、使い方も非常にシンプルです。

測定を行う際は、タイヤが冷えた状態であることがポイント。走行後すぐのタイヤは空気が膨張しており、正確な空気圧を測定できません。ゲージの先端をタイヤのバルブにしっかりと押し込み、空気圧を読み取ります。

そして、車の取扱説明書やタイヤ側面に記載された適正空気圧と比較し、必要に応じて空気を補充または抜く作業を行います。タイヤに空気を補充する際は、ガソリンスタンドのエアコンプレッサーを利用すると便利です。

定期的に行うことで、タイヤを最適な状態に保ち、安全性を高めることができるのです。

パンクや摩耗を防ぐための視覚的チェック

タイヤの空気圧のチェックだけでなく、視覚的な検査も重要です。タイヤの側面に亀裂や異物が刺さっていないか、溝の深さが法定限度(日本では1.6mm)を下回っていないかをチェックします。これには、通称「トレッドウェアインジケーター」と呼ばれる、タイヤの溝に埋め込まれた目安となる突起を利用すると良いでしょう。

溝の深さがこの突起と同じになったら、タイヤの交換時期です。まだ法定限度以上でも、長い間同じタイヤを使用している場合は、ゴムの劣化が進んでいる可能性があります。

これらのチェックを怠ると、パンクやトラブルのリスクを高める原因となりますので、注意して点検することが薦められます。

安全なドライブを保つためのタイヤメンテナンスの重要性

タイヤとその空気圧の状態を定期的にチェックすることにより、不測の事態を防ぎ、ドライブする際の安全を確保することが可能です。もしタイヤが適切なメンテナンスを受けていなかった場合、フラットタイヤやその他の重大な問題を引き起こしかねません。

運転者が自覚することなくタイヤの状態が悪化していることもあるため、月に最低一度はチェックを行い、タイヤの状態を把握しておくことが大切です。静かなエリアでの運転の後、または事故などの後でもタイヤの状態を点検することが推奨されています。

備えあれば憂いなし、自らの手で小さなトラブルを未然に防ぐことができるのです。

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バッテリーの健康状態を保つコツ

バッテリーといえば、クルマの心臓部ともいうべき存在です。長く信頼性のあるドライブを続けるためには、バッテリーの健康を維持することが大切でしょう。それには、適切な使用と定期的なメンテナンスが必要となります。

たとえば、長時間エンジンをかけずに電子機器の使用を控える、定期的にバッテリー端子の清掃を行うなどの方法があります。また、極端な気温の変化がバッテリーに負担をかけるため、シーズンごとのケアも重要です。

バッテリー状態の視覚的検査

バッテリーの健康状態をチェックする上で、視覚的な検査は非常に有効です。

まず、バッテリーの表面に汚れや腐食がないかを確認しましょう。特に、端子に白や緑の粉末状の腐食が見られた場合は、それがバッテリーの劣化を早める原因となるからです。その腐食を定期的に清掃することで、電気的な接触不良を防ぎ、長くバッテリーを健康な状態に保ちます。

また、バッテリーのケースが膨らんでいないか、液漏れの兆候はないかを確認するのも大切です。これらはバッテリーが正常でないサインと考えられるからです。

緊急対応:バッテリーが上がったときの対処法

バッテリーが上がってしまったときの緊急対応は、ドライバーとして知っておきたい基本の一つです。

最も一般的な方法は、ジャンプスタートと呼ばれる手順を行うことです。これは、他の車両からバッテリーに必要な電力を供給することでエンジンを再起動する方法です。

ただし、ジャンプスタートを行う際は、正しい手順を理解し安全に行うことが肝心です。間違った方法で実施すると、車両の電子システムに損傷を与えることもありえるからです。

また、可能であれば携帯用のジャンプスタートキットを携行し、緊急時に使用できるようにしておくのも賢明な対策といえるでしょう。バッテリーの問題が頻繁に起こる場合は、専門家による診断と対処が必要です。

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ブレーキシステムの安全チェック

自動車を安全に運用するためには、ブレーキシステムの点検が非常に重要です。マイカー点検の一環としてブレーキの確認を行うことは、事故を防ぐためにも不可欠であり、ブレーキパッドやブレーキ液の状態を定期的にチェックすることをおすすめします。

特に、パッドの摩耗具合や液の質などは、車の制動力に直結するため、自分でできる簡易点検を覚えておけば、急な問題にも迅速に対応可能です。点検方法については、後述のより詳しい説明を参考にしてください。

ブレーキパッドの摩耗状態の評価

ブレーキパッドの摩耗は、ブレーキの効きに直接関わりますので、定期的なチェックが欠かせません。摩耗のチェックは目視で確認可能で、新品の状態からいくつかの摩耗ランプが設けられており、限界を知らせるサインがあります。

ただし、ブレーキパッドの耐用年数や摩耗状況は、運転環境や運転スタイルに大きく依存するので、ユーザーが自覚を持ってチェックを行うことが大切です。

また、鳴きや振動の発生も摩耗のサインとなり得るので、異常を感じた際には早めの確認をおすすめします。

ブレーキ液の状態と交換時期

ブレーキ液は、ブレーキパッドの磨耗と同様に、定期的に確認しておくべきアイテムです。ブレーキ液は水分を吸収しやすい性質があり、時間とともにその性能が低下します。

また、ブレーキ液には規定量を示すラインがあり、このラインよりも液剤が減少している場合は、すぐに交換が必要です。無色透明であるべき液が黒ずんできたり、異物が混入したりしている場合も交換のサインです。

一般的には2年毎あるいは走行距離に応じた交換が推奨されていますが、定期的な視覚的チェックも欠かせません。

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